(南)葛原家住宅


(南)葛原家の三階蔵、寺内町のランドマークともいえる建物です。 非公開      
建築年代:
   安政元年(1854年)
   

所在:
   
富筋・南会所町 (じないまち散策地図
由来:
  当家は北向かいにある葛原家の分家新宅である。 現住宅は安政元年(1854年)「三治郎」(さんじろう)という人が分家した時に建てられたものである。 宝永7年の絵図に拠れば、三階蔵の東方に会所があったことがわかる。今は遺構が残っていないが、会所町の名称はこれから由来したと考えられる。
建物の特徴:
  
母屋は敷地の西方に東西に長く建ち、母屋の東に中庭を経て茶室と三階蔵がある。 三階蔵は日本に少ない貴重なもので、寺内町のランドマーク的存在。各層に庇を廻し本瓦葺き。妻を表に向けて白壁を際立たせている。年貢米を入れる蔵であった。
三階蔵 − 雨水切りの小庇 三階蔵の小庇 (こびさし)

蔵の壁には小さなひさし「こびさし」が出ていますが、これは雨から壁を守るもので、「持ち送り」(支柱)で庇を支えています。
(南)葛原家外観 (南)葛原家全景
三階蔵は寺内町煎餅の図柄にも取り入れられています。
三階蔵 (南会所町東側より)
母屋と見越しの松
外塀に残る繊細な図柄の通気窓 (欄間風格子窓) 連子窓
出格子窓
玄関先の持ち送り(軒下梁の支柱)
玄関、荒格子、虫籠窓
鬼瓦
鬼瓦
豊かな鬼瓦の表情 鬼瓦
富筋面
(富筋からみた)母屋の煙出し屋根 煙だし (越し屋根)
堺筋に面した別宅
戦前には更池銀行富田林支店があったと伝えられる。
堺筋に面した別宅
袖うだつ



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